呼吸器内科看護師に向いている人の特徴や需要について

向いている人

呼吸器内科で働く際は専門知識が必要になります。そのため、より多くの知識やスキルを身につけたいという向上心を持っている人に向いています。また、他の診療科で働く場合にも応用できる知識が必要です。患者の中には、命に関わる症状の人もいます。万が一の時には臨機応変に動ける対応力も求められるでしょう。患者に対して充実したケアを提供するためには、着実に物事を進められる堅実さも必要です。
呼吸器内科の患者は長期的に治療している人も多いので、コミュニケーションを取る機会が増えます。そのため、コミュニケーション能力が高い人も向いています。苦痛に耐えて治療している患者に対し、寄り添いながら看護を実施する姿勢が求められます。加えて、時間管理能力も必要です。
呼吸器内科は慢性閉塞性肺疾患の患者が多く、その大きな原因はタバコです。そのため、禁煙指導や生活指導を行う機会が多くなるでしょう。長年の習慣をあらためるのは非常に大変なことなので、1人ひとりの患者とじっくり向き合っていかなければなりません。劇的な改善がないケースも多いので、小さな回復に目を向けて、それに喜びを感じられる人が向いています。

勤務先や給料

呼吸器内科看護師の勤務先は、大学病院や総合病院、クリニックがメインになります。大学病院や総合病院の場合は夜勤が発生します。また、病棟は終末期の患者が多いので緩和ケアなどの知識が必要になるでしょう。クリニックは夜勤がなく、比較的症状の軽い患者が多いです。知識やスキルに自信がないのであれば、まずはクリニックで経験を積むのもいいでしょう。
給料については、基本的に他の診療科と変わりません。一般的に、都市部の大きな病院の方が給料は高くなります。大学病院や総合病院なら、昇給やボーナスも期待できるでしょう。大きな病院であれば、様々な症状を経験できます。スキルアップを目的にするなら病院に転職するといいでしょう。

需要は高まっている

時代と共に需要が高まっている呼吸器内科は、これからも増えていくことが予想されます。喫煙などの生活習慣と深く関わる疾患を扱うので、患者の性格などを含めてアプローチしていかなければなりません。外科と比較して地味な作業に思えますが、呼吸器内科看護師としては必須の取り組みです。むしろ、1人ひとりの患者とじっくり向き合えるのが、呼吸器内科の醍醐味といえるでしょう。多くの現場で専門性の高い知識を持った呼吸器内科看護師が求められています。呼吸療法のスキルを身につけ、それを活かせる職場を探してください。