まずは呼吸器内科とは何かを知る

呼吸器内科は呼吸に関する部位や臓器を扱う診療科です。一部の疾患については一般の内科でも受診できますが、症状が長引いたり重症化したりした場合は専門性の高い呼吸器内科での受診が推奨されます。扱う疾患として、感染症は「風邪」「インフルエンザ」「気管支炎」「肺炎」「新型コロナウイルス感染症」などが挙げられます。感染症以外だと「喘息」「慢性閉塞性肺疾患（COPD）」「肺がん」「睡眠時無呼吸症候群」などが主に扱う疾患です。

呼吸器内科看護師として働く場合、呼吸整理の把握が必須となります。また、治療の際に行われる患者への声かけやバイタルチェック、物品出しなどを担います。呼吸器内科は慢性期の病棟が設置されているケースが多いので、複数の患者を担当することになるでしょう。肺がん患者は抗がん剤治療を行います。そのため、長期的に患者と関わるケースも少なくありません。病棟の雰囲気は比較的落ち着いていますが、臨機応変に業務を進める力が求められます。

呼吸器内科のスタッフは強い信念を持って働いています。チーム全体で患者を支える体制が整っている現場に身を置くことは、医療従事者として大きなやりがいにつながるでしょう。また、患者指導を通じて患者との関係性を築ける点も、看護師としてのやりがいにつながります。それに伴い、コミュニケーション能力も身につきます。感染症に関する知識も身につくので、院内感染対策などの実践的なスキルを習得したい人にもおすすめの職場です。